良いいびきと悪いいびき

いびきの良し悪し

呼吸はスムーズで、単純にいびきをかくだけのことを、「単純いびき症」と言います。いびきと共に呼吸が途切れたり弱くなったりする病気を、「睡眠関連呼吸障害」と呼びます。近年話題になっている睡眠時無呼吸症候群も睡眠関連呼吸障害の一種です。

 

睡眠時無呼吸症候群は、肥満や老化、舌と顎(あご)の大きさのアンバランス、神経障害などが原因で、睡眠中にに気道がつまって、呼吸が停止する病気です。この病気の患者が、車の運転中に突然、眠り込んで交通事故を起こし、大きな問題になったことがあります。

 

問題のない「単純いびき症」と、放置しておくと危険な「睡眠時無呼吸症候群」のいびきの違いについて見ていきます。

 

良いいびきとされる単純いびき症のいびきは、軟口蓋(上アゴの奥の部分)の振動によって起こる振動型いびきです。いびきはやや低めの音で規則的に聞こえます。

 

一方、悪いいびきの睡眠時無呼吸症候群のいびきは、舌のつけ根(舌根)のところで気道が狭くなることで起こる狭窄型いびきにプラスして口蓋垂(のどちんこ)や軟口蓋が震えて鳴る振動型いびきが合わさっています。いびきは不規則で高い音で響きます。このいびきの特徴は、徐々にいびきが小さくなり、しばらく呼吸が呈した後で早く大きないびきが始まります。

 

 

睡眠時無呼吸症候群の人は、単純性いびき症の人と比較すると「舌骨」と呼ばれるノドの上のほうにある骨が後下方にあります。これは、舌自体が後下方にあることを示し、筋肉の緊張が緩んだ際に、舌がのどに落ち込んで気道を塞いでしまいます。このような人は、呼吸が止まりやすい体質だといえます。

 

口の中を見ることで状態がわかります。口を大きく開けたときに、口蓋垂(のどちんこ)が先端まで見えるのが正常です。舌が奥にあると、口蓋垂が見えづらくなります。単純性いびき症の人では、ふつう口蓋垂をはっきり確認することができます。一方、睡眠時無呼吸症候群の人では口蓋垂が部分的に隠れるか、よく見えないことが多いのです。

 

睡眠時無呼吸症候群の診断には、終夜睡眠ポリグラフ検査が必要です。心当たりがある方は、睡眠障害の専門医に相談しましょう。

 

しかし、良いいびきと言われる単純いびき症だからと言って、油断は禁物です。いびきをかくときには、呼吸に力が要ります。すると胸の中の圧力が高くなり血圧を感知するセンサーの働きが低下し、血圧が上昇する危険性があるのです。

 

単純性いびき症と睡眠時無呼吸症候群の中間の症状に「上気道抵抗症候群」があります。これは、睡眠時無呼吸症候群ほど深刻ではありませんが、いびきによって軽い無呼吸や低呼吸を起こす症状です。

 

睡眠時無呼吸症候群ほどひどくはありませんが、上気道抵抗症候群でも呼吸が止まったときに覚醒反応が起こり、熟睡できないことが多くなり日中に強い眠気に襲われることがあります。上気道抵抗症候群は、マウスピースが有効です。ネットショップで専用のマウスピースが入手化のですし、歯医者で作ることもできます。

 

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